ACID ARAB『Musique De France』~アシッドハウスとアラブ音楽が出会ったら

世界の交差点パリ発!異文化ハイブリッド・サウンド

Acid Arab – “Sayarat 303”

フランスのDJユニット Acid Arab(アシッド・アラブ)のデビューアルバム『Musique De France』が2016年10月5日にCrammed Discsからリリースされました。

Acid Arabは Guido Minisky(グイド・ミニスキー)と Hervé Carvalho(エルヴェ・カルヴァーロ)の2人のDJを中心としたプロジェクト。
その名の通り「Acid(アシッド)」=アシッド・ハウスのカルチャーと「Arab(アラブ)」=中東の音楽との出会いがテーマになっています。

DJとしてフェスに出演するために訪れたチュニジアで、アラブの文化や音楽に出会い魅了された彼らは、アラブ音楽に特徴的な複雑なリズムや和音がダンサーたちをトランスさせるという点にアシッド・ハウスとの共通項を見出し、アナログなテクノの機材(ビートボックスやベースマシーン)を用いて、そこから新しい何かを生み出せないかと、Acid Arabのプロジェクトを始めたとのこと。

2013年より、オマール・スレイマンなど中東の先鋭的なアーティストの楽曲やREMIXにAcid Arab名義の作品を織り交ぜたコンピレーションEPシリーズ『Acid Arab Collections』を発表(現在までにEP3枚とフルアルバム1枚がリリースされています)。
2015年10月に、Acid Arab名義でのファーストEP『DJAZIRAT EL MAGHREB EP』を発表。そしてついに今回、待望のファーストフルアルバムのリリースとなりました。

Acid Arabの楽曲は、GuidとHervéのほか、スタジオでの基本的な制作を担当するPierrot CasanovaNicolas Borne、キーボーディストの Kenzi Bourras(Facebookのプロフィールページによると以上の5名が正式なメンバー)、パーカッション奏者の Shadi Khriesらを中心に作られているそう。

今回のアルバムは全10曲中7曲がゲストとのコラボレーションによるもので、「Houria」にRacid Taha(アルジェリア出身の大御所ロック歌手)、「Gul L’abi」にA-WA(イエメンの3姉妹グループ)、「Le Disco」と「A3ssifa」にRizan Said(オマール・スレイマンのキーボーディスト)、「Stil」にCem Yıldız(トルコの音楽家で弦楽器「サズ」を演奏)、「La Hafla」にSofiane Saidi(アルジェリアのライ歌手)、「Tamuzica」にJawad El Garrouge(モロッコのグナワ音楽家)が参加しています。

とにもかくにも、聴けば一発でわかる系のカッコよさなので、大音量でどうぞ。

アルバムタイトルの『Musique De France(ミュジック・ド・フランス=フランスの音楽)』について彼らは「多くのフランス人にとって、このような中東の音楽の要素はまだエキゾチックに聴こえるものだろう。しかし実はそれは自分たちの身近にあるものだ。フランスの歴史はアラブ諸国からの移民たちの歴史でもある。」と語っています。
アルバムに参加しているメンバーもみんなパリで出会ったとのことで、そんな様々な文化が出会う場所であるフランスのパリから生まれた音楽という意味がアルバムタイトルにこめられているようです。

解説付きの国内仕様盤もP-VINEさんから出ています。
Musique de France – リリース情報 – P-VINE, Inc.

2016年5月には来日もしており、その時のインタビューがこちらに掲載されています。是非是非。
ハウスとアラブの音楽を混ぜ合わせたハイブリットな音楽をやりたい! | f r e c h o

Acid Arab – “La Hafla” feat. Sofiane Saidi

最後に彼らのFacebookページに書かれているフレーズを引用。

this is not fusion. this is not a mix. this is a meeting ㋡www.facebook.com/acidarab/about/

「これはフュージョン(融合)じゃない。これはミックス(混合)でもない。これは出会いだ。」

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