BAIANASYSTEM新作『Duas Cidades』と深みを増すバイーア・ベース

(UPDATE )

あらゆる音を飲み込むバイーアのサウンドシステム

BAIANASYSTEM – DUAS CIDADES

ブラジル北東部、バイーアの伝統音楽をベースに、レゲエやダブ、ヒップホップなど様々な音楽要素を取り込んだ刺激的な音楽を創り出すユニット、Baiana System(バイアーナ・システム)のセカンド・アルバム『Duas Cidades』が3月29日にリリースされました。
YouTubeのオフィシャルチャンネルにアルバムまるごとアップされています(上の動画。画面上で選曲出来る親切設計!)。

2010年のデビュー・アルバムでは、中心人物ホベルト・バレット(Roberto Barreto)が奏でるギターハ・バイアーナ(バイーアのカーニバル用に改造された高音を奏でる小型のエレキギター)の音色が何よりも特徴的で、トリオ・エレトリコの突然変異といった印象の(ある種”飛び道具”感もある)サウンドでしたが、その後、シングルを出す度にホーンやキーボードなども効果的に盛り込んだ、より深みのあるサウンドへと進化。ヴォーカルのフッソ・パッサプッソ(Russo Passapusso)の存在感も増して、異様なカッコ良さを漂わせるようになっています。

アルバム『Duas Cidades(二つの都市)』は、「Playsom」(2015年2月)と「Lucro: Descomprimindo」(2016年2月)の2曲のシングルを含む全12曲。
オープニングは、ファーストアルバム収録曲の続編(?)となる「Jah Jah Revolta, Pt.2」です。
レゲエ/ダブ的な要素を支えるSekoBassの重低音ベースとエコーの効きまくった音空間に、アフロ・ブラジル的な豪快な打楽器、妙におしゃれな洗練されたピアノ…ととにかく最初から面白い。

ブラジル音楽、ワールドミュージック好きはもちろん、ジャンル問わずカッコ良くて面白い音楽を求めている人ならきっと楽しめる作品。是非!
AppleMusicでも聴けます!

Baiana Systemのアートワークや映像作品の独特の統一されたイメージは、ビジュアルを担当するメンバー、Filipe Cartaxoによるもの。
オフィシャルサイトもインスタグラムもカッコイイので是非チェックを。

そして気になるバイーア・ベース

Lord Breu – Nagô squad (VAI! at COPENHAGEN CARNIVAL 2014 Film)

バイーアの伝統音楽と現代のクラブ・ミュージック的要素を融合させたといえるBaiana Systemですが、同様の試みとしてバイーアで密かに盛り上がりつつあるらしいのが「Bahia Bass(バイーア・ベース)」のシーン。
2014年頃から広がり始めた言葉のようで、文字通り「バイーア発のベース・ミュージック」のこと。
筆者もまだまだ興味津々で調査中なのですが、中心的なアーティストとしてMauro TelefunksoulA.MA.SSAなどがおり、Braza Musicというレーベルからその名も「BAHIA BASS」というコンピレーションが現在Vol.3まで出ています。

その「BAHIA BASS」コンピにも参加しているLord Breuは、ディプロのレーベルであるMad Decentからも作品をリリースしている…というわけで例によってディプロも仕掛けに関わっている模様。
ブロコアフロの太鼓やビリンバウが、トラップやムーンバートンと融合してなにやら得体の知れない迫力を放つ…という、どう考えても面白い様子なので、引き続き追っていきたいところ。

バイーアだけじゃなくブラジルのベース・ミュージック・シーンとしては、KAFUNDÓ RECORDSというリオのレーベルが”Roots and Bass Music from Brazil“をコンセプトに掲げて精力的にリリースを続けているようです。

KAFUNDÓ RECORDSのコンピには、前述したMauro TelefunksoulやA.MA.SSAのほか、Baiana Systemも収録。また既にワールドクラスな人気のTropkillazなども入ってます。
Kafundó Vol. 1; Digital Roots Music from Brazil | Kafundó Records

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