マダガスカルのポップ・ミュージックを聴いてみよう

(UPDATE )

マダガスカルってどんな国?

アフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶ世界で4番めに大きな島「マダガスカル島」を領土とするマダガスカル共和国は、周辺の国々と比べてかなり独特な文化を持っています。

マダガスカルの文化は、アジアとアフリカの両方からの影響を受けた多様性と、主要な文化的拠点から大きく隔たった孤島であることによる断絶性の、両面を含んでいる。ただし、地理的に近いアフリカ大陸の諸国よりもむしろインドネシアとの繋がりが大きいことは比較的明らかであり、このような文化的特徴から、マダガスカルは、“アフリカに最も近いアジア”としばしば表現される。
マダガスカル – Wikipedia

5世紀頃に東南アジアのボルネオ島からマレー系の人たちが移り住み、マダガスカル人の祖先となったそうです。
1960年の独立以前は、フランスの植民地~自治領になっており、現在はマダガスカル語とフランス語が公用語とされています。

こういった歴史がマダガスカルの「アフリカだけどアジア的」な文化の背景になっているようです。

そのマダガスカルを代表するポップ・ミュージックが「サレギ(Salegy)」です。

「サレギ」の王様ジャオジョビについて

Jaojoby – tsy hirenireny

サレギは、マダガスカルの伝統的な8分の6拍子のリズムを基調にしたダンスミュージックで、ギターとキーボードの反復フレーズにコーラス・ハーモニーのある歌メロが乗ります。
そのサレギの王様と言われているのが、ウゼベ・ジャオジョビ(Eusèbe Jaojoby)という人。
1970年代にThe Playersというバンドで、マダガスカルの伝統音楽に、アメリカのソウルやファンクのスタイルを融合させて、現代的なサレギの基礎を創りあげたそうです。
1980年代に、その名も「ジャオジョビ(Jaojoby)」というバンドを結成し、1992年にファースト・アルバムその名も『Salegy!』をリリース。
その後、国外にも活動を幅を広げ、マダガスカルを代表するミュージシャンとなりました。
Jaojoby – Maniny NY Aminay Salegy! Hot Dance Music From Madagascar – YouTube

最新アルバムは2012年の『mila anao』。
59歳となった今も、パブ「Jao’s Pub」を経営しながら、現役で活動しているご様子。

参考:
Eusèbe Jaojoby – Wikipedia, the free encyclopedia

サレギの最新ヒットを聴こう

Vaiavy Chila – Ambaora prix(2015)

近年最も人気のあるサレギの女性歌手で「サレギのプリンセス」と呼ばれているらしいVaiavy Chila(ヴァイアヴィ・シラ)。
ダンサーからスタートし、2004年にソロ歌手としてデビュー。
代表曲は、2012年のmalandyなど。
明るく楽しい正統派といった感じです。

参考:
Vaiavy Chila – Wikipedia, the free encyclopedia

Lianah – Salegy pok pok(2015)

最近かなり人気があるっぽい若手女性歌手Lianah(リアナー)。
映像のオープニングだけ見るとダンスホールのレゲエ・クイーンかと思わされますが、強烈にファンキーな高速8分の6ビートで踊りまくる。
おっそろしくカッコイイですこれ。
サレギらしさの一つでもあるキーボードの反復フレーズもエレクトロ感あるシンセ音です。

WAWA – Maresaka ( CLIP GASY )(2014)

現在最も人気のあるサレギ歌手の1人、Wawa(ワワ)。
高速ポリリズムの上を疾走するアコーディオンのリフに乗って激しく踊りまくる様が超絶にクールです。
お婆ちゃん軍団によるハンドクラップも熱い!

Wawa (Malagasy musician) – Wikipedia, the free encyclopedia

サレギ以外のマダガスカル最新ポップスも気になる!

Lianah – Tsy matinao lolo(2015)

サレギのほうでも紹介したLianahの最新ヒット曲。
サレギとは違った曲調ですが、こういうのを聴くとマダガスカルの「東南アジア」っぽさがよくわかりますね。

Meizah Neny official video(2015)

若手女性歌手Meizah(メイザー)の新曲。
完全に洋楽ポップス調の歌い上げバラードですが、サビで入ってくるリズムにしっかり8分の6のノリが入ってるというこの一貫性…!
他の曲もR&Bやエレクトロなど、同時代の洋楽スタイルが基本ですが、やっぱり独特の味があります。

Meizah-Tsy mahafoy anao (Official Video by DL Visual)(2014)

同じくMeizahの、去年の曲ですが、映像に我々がイメージするマダガスカル(あのドリームワークスのCGアニメの世界!)が溢れてて素敵なのでご紹介。ワオキツネザルもしっかり登場してます。可愛い。
レゲエ入ったエレクトロ・ポップって感じですが、これもある意味インドネシアのダンドゥットの現在形などにも通じるサウンドではないでしょうか。

AGRAD Feat. ROY RAKOTO – DISO [Video] Gasy Ploit 2015

エモいヒップホップです。
ラッパーがAgrad(アグラド)、繊細な歌声でサビを歌ってるのがRoy Rakoto(ロイ・ラコト)。
音楽的にも普通に同時代の洋楽ポップス調ですが、映像にやっぱりその土地ならではの空気が漂ってて良いです。

Tsy hanambady aho – Gangstabab & Narindra feat Princio (Nov 2014)

男性ラッパーがGangstabab(ギャングスタバブ)、女性シンガーがNarindra(ナリンドラ)、後半に登場するラッパーがPrincia(プリンシオ)。
どうやら結婚をお願いする娘と反対する父親、という設定の物語歌のようで、ギャングスタバブのパートもラップというか、ポエトリーリーディングのような、もっと言うと演劇の台詞のような感じ。
映像も結構重苦しくて、ほぼ短編ドラマです。
シリアスなフランスものっぽいといえばぽいかも。

まとめ

マダガスカルのポップ・ミュージックの面白さ、まだまだ奥が深そうです。
いわゆる洋楽系ポップスにもしっかりその土地ならではの味が入ってくるところがやっぱり面白いですが、そういったグローバルな音以上に伝統ベースのローカルなサウンドが、ヒット・チャートの上位で大暴れしているのが楽しいですね。

例によって個人的趣味でアイドルグループ的なのを探そうとしてみましたが、見つかりませんでした。
情報求む!!

また面白いのが見つかったら特集します、マダガスカル!

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